愛と仕事という生き方|人生において決定的に重要な要素

 エーリッヒ・フロムという社会学者は、

「自由からの逃走」という本の著者で、
学生運動最盛期の日本の学生たちに多大な影響を与えた。
私の大学の卒論のテーマは、人生と自由と経済ということだった。
どうしたら、人は自由に生きることができるのか、
経済は結局のところ人を支配して、間違った方向に向けてしまうのではないか、
本当に大切なものは何なのか?というテーマだった。
それから、約10年紆余曲折を経て、
当時考えたことの半分くらいはあっていたけれど、
半分くらいは間違っていたな、という結論に至った。
そして、間違っていた半分くらいは、
いろいろな面で私の人生の肥やしになっているなと思った。
人生をどういきるか。
幸せになるための生き方とは何か。
本当の自分自身を生きるということはどういうことか。
人間は一人では生きていくことができない。
これは私たちの本能にインプットされた強い衝動だ。
だけれども、自分という個性を思いっきり表現した生き物だ。
その一見相反する二つの衝動は、私たちを混乱させる。
一方で誰かとつながっていたい。
一方で束縛から解放され自由気ままに生きたい。
私たちの社会にあって、西欧では中世以降、日本にあっては近代に入って、
人は社会の中で孤独になっていった。
それまでの地域との有機的な関わりが薄くなった。
地域共同体の中の「私」という存在が、
「私」という存在が所属する地域共同体になった。
これは、個の時代に突入したことを意味している一方で、
自分を束縛する人とのつながりからの解放だった。
そして、人は孤独になった。
一人ぼっちになって、不安になった。
とっても不安定な存在となった。
でも、自由になった。
孤独感は人を突き動かす。
強い衝動となって、行動を促す。
大きな不安感は、人の存在自体を脅かす。
そして、たくさんの問題行動と不幸を生み出したのかもしれない。
でも、自由に生きる大人たちは、世界を変えていった。
テクノロジーは著しく進化し、問題が出ては解決されていった。
でも、皆一人ぼっちになってしまった。
どんだけ人といても、根底に孤独感を持つようになった。
その存在を支える何かが抜けてしまったような感じになった。
本当に幸せに生きている人は、
心底満たされた人生を送っている。
決して孤独ではなく、自由でありながら心で人とつながっている。
そこに、自己への信頼感と人を信じる力がある。
自由を得て、人とのつながりを得ている。
この生き方は、何も今できた目新しいものではない。
これまでもそういう生き方をしてきた人はたくさんいた。
だけれど、その観点からはあまり考えなかったのではなかろうか。
だから、私は今回取り上げてみた。
そして、その人たちに共通してみられるもの。
それは、「愛」だ。
人への愛をしっかり持っていて、人と有機的につながっている。
ミッションをもって仕事をして、社会と有機的につながっている。
この二つの要素を心の奥底にある「確かなもの」が担保している。
心の奥底にある「確かなもの」をくれたのは、親だ。
特に母親の影響が決定的に大きい。
まとめると、次のようになる。
母からの愛・承認が、根本的な自己肯定感を人に作る。
この自己肯定感は、その人が生きるうえでの強さを表す。
人は成長過程の中でさまざまな人間関係を体験し、たくさんの思い込みを形成する。
親との関係、兄弟との関係、友人との関係、教師との関係、先輩後輩との関係、
地域の人との関係、恋人との関係、職場での関係、取引先との関係、夫婦関係。
できあがった人間観が、人生をコントロールしていく。
学んだ仕事観が、社会とのつながりをコントロールしていく。
愛は、人を有機的につなげる。
愛とは、相手の生命の伸長を思いやる心。
仕事とは、社会に価値を作る=つまり誰かの役に立つ心。
人間関係は、お互いのベクトルが向き合うことで強くなる。
お互いの思いやりの心ができるからだ。
だから、まずしなくてはいけないことは、
思いやること。
こちらから、一方的に思いやること。
見返りを求めてはいけない。
ひたすら思いやって、愛を行動していくこと、仕事していくこと。
そして、いつか必ず思いやられる時がくる。
ここまでの道程を乗り越えることができるか。
自分を信じることができるか。
それを作るのが、親の子への愛だと思う。
親からの一方的な愛が子供の強さを作り、
その子が愛と仕事を実践して、挫折しては起き上がりを繰り返した結果、
人から本当に思いやられる瞬間が到来したときに、
子から親への本当の愛が、初めて返ってくる。
私は、これでもかっ、これでもかっ、これでもかっ、
そんなときをぐっとこらえて、もうだめかっ、って時に、
愛と仕事の意味を改めて感じることができた。
もうだめかっ、って時踏ん張っていると、
ラッキーなことに、これでもかっ、てがんばったことが開花する。
そして、それは自分の行動変容でもたらされるのではない、
外的な要因としてある時、思わぬ方向からやってくる。
命がけで人を愛していますか?
もし愛せないのだったら、これでもかって愛してみてください。
命がけで仕事していますか?
もししていなかったら、これでもかって仕事してみてください。
たくさんつまづくでしょう。
それが肥やしとなって、豊かな人生を作ると思います。
それが肥やしとなって、命

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